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導入事例

【後編】東急不動産様 導入事例:回遊が課題だった施設で、スタンプラリーを実施。7,000回以上の回遊を実現、参加者はLINE上でCRMアセットに。

2025年3月31日

導入文

東急不動産株式会社様が運営する「Shibuya Sakura Stage」は2024年7月に開業した複合施設。今回TFHD Digitalにご依頼いただき、キャラクターとコラボしたスタンプラリー企画を実施しました。Machi-waiを活用し、施設への回遊促進や認知拡大を目的としたデジタルスタンプラリーをサポート。

前半では、プロジェクトの概要やスタンプラリーの導入により、想定以上の来館者回遊やLINE登録数増加、SNSのフォロワー拡大など大きな成果を得られた事例をご紹介しました。

後編では、実際にどのような運用でこれらの成果を生み出し、今後どのような施策展開を目指すのか、さらにプロジェクト全体を振り返る総括について詳しくお伝えします。


プロジェクトの概要

施設の課題

  • Shibuya Sakura Stageは 2024年7月に商業エリアが一斉オープンした、オフィス・商業・教育・文化施設の他住宅等の多様な機能を含む施設。
  • 施設内は横に長いフロア構造のため、利用者にとって「知らなかった」「行ったことがなかった」というエリアが存在する。
  • オープン間もないこともあり、施設の総合的な認知拡大や回遊促進の施策が必要だった。

イベントの企画とMachi-waiの提供価値

  • 「LINEと連携したデジタルスタンプラリー」を実施。NFC機能を有したスポットを来館者に巡回してもらうことで、デジタルにスタンプラリーができる体験を提供。
  • 設置スポットは施設の回遊していただきたい場所に配置。認知が低いエリアへの誘導を実現。
  • 施設独自のイベントとのコラボ企画を加え、SNSフォローキャンペーンなど複合的に活用。
  • CSV形式のデータ出力を通じて参加者属性を可視化し、今後の施策やオフィステナント向けのイベント誘導に生かせる情報を獲得。

得られた成果

  • 約7,000回以上のスタンプラリーの実施を記録し、多数の利用者が複数回リピート参加。
  • LINE登録者数が大幅増加し、イベント情報の告知がしやすくなった。
  • コラボキャラクターのInstagramフォロワー数が一気に2,000名以上増えるなど、企業コラボ先の認知拡大にも寄与。

インタビュー本文

【運用面のポイント】少ないリソースで、スピーディーにイベントを準備できるのが魅力

Q:運用面で苦労した点や工夫した点があれば教えてください。

赤堀さま:
まずは「準備期間の短さ」です。実施を決めたのがイベント直前だったためスピーディーに準備する必要がありました。実際にはスタートの1.5ヶ月くらいからスタンプラリーの依頼をし、本番公開まで進めてもらいました。普通に0からスタンプラリーの機能を開発しようとすると、とてもじゃないけれど間に合わないスケジュールです。

しかしMachi-waiサービスはパッケージ化されているので、デザインやスポット位置、キャンペーン内容などを入稿シートで指定すれば、その内容をベースにテスト環境を立ち上げてくれます。そこに対して最終修正を行い、本番に反映して完了。かなりスピーディーに対応していただけて助かりました。

また私自身、イベント以外の業務も担当しているため、そのような少ない時間でしっかりしたイベントを実施するにはMachi-waiのようなパッケージ化された仕組みがあると非常に助かります。

Q:イベント期間中に仕様変更が出たこともあったとか?

赤堀さま:
はい。最初は「期間中1回まで」という制限だったのですが、スタンプラリー開始後に、途中で「何回も挑戦したい」というお客さまからの声があり、急きょ「期間中は1日1回まで」に変更したいと思い、ご相談しました。すると、ご相談した翌日には仕様変更が反映されていて。

正直こんなスピード感で対応いただけるとは思っていなかったので驚きましたね。複数回参加できることでリピーターが生まれ、改めて施設内で食事や買い物をしてくださる方が増えました。運営サイドとしてはとても嬉しかったです。

Q:収集したデータはどのように活用されていますか?

赤堀さま:
イベント終了後、参加データをCSVで出力してもらえるので、年代や性別、参加回数などを集計して社内で共有しています。

Shibuya Sakura Stage内にはオフィスや別の店舗もあるため、「今はこれだけ〇〇代の層が来ているから、こんなイベントを企画してみましょう」といった提案もできます。またオフィステナントのイベント情報をLINEで告知する際にも、「〇〇人にアプローチできる」というエビデンスを示せるのは大きいですね。

将来的には20〜30代の女性だけに特化して発信するなど、より細かいセグメント配信も検討しています。


【総括/今後の展開】CRMデータを活かした施策に繋げていく方針

Q:今回のプロジェクト全体を通しての満足度や、印象に残ったことがあればお聞かせください。

赤堀さま:
満足度は高いです。まず、スタンプラリー実施で「多くの利用者が現地を回遊してくれる」というのは過去の経験からも分かっていました。ただ、今回のプロジェクトで改めて感じたのは、複数スポットを回らせる仕組みが簡単に構築できること、そして途中で仕様変更が出ても柔軟かつスピーディーに対応していただけることですね。そこは本当に助かりました。

施設の運営担当としてはイベントにすべてのリソースを割けるわけではないので、ある程度のパッケージやテンプレートがあり、そこに合わせて必要な画像や文言を落とし込んでいけば良い点は非常に魅力的でした。

Q:今後、Shibuya Sakura Stage以外の施設にも導入を検討する立場として、どんな施設がデジタルスタンプラリーに向いていると思いますか?

赤堀さま:
ファミリー向け施設は特に相性がいいと思います。お子さんが親御さんのスマホでスタンプをタッチするだけで参加できますし、とにかく操作がシンプルなので敷居が低いんです。

また、規模が大きく、フロアが複雑な商業施設ほど「知られざるエリアに回遊してもらえる」というメリットが大きいので、ぜひ使ってみてほしいなと思います。

台紙を用意してハンコを押すスタイルでは、紙の補充や用紙コスト、人手の確保など何かと大変ですが、デジタルならそういった心配が少ないですしね。

Shibuya Sakura Stageほど大きなスタンプラリースポットを用意する必要はなく、卓上に簡単におけるスタンドでも実施できる手軽さは魅力です。

Q:最後に、今後のイベント活用や発展の可能性などがあればお聞かせください。

赤堀さま:
今後も、大きなイベント、例えばさくらまつり・周年祭など年に数回はスタンプラリーを活用していきたいですね。

スタンプラリーは効果が分かりやすいのが最大の魅力ですし、施設自体にとって認知度アップや売上向上の後押しになる。一度導入してしまえば、高額なコストは次から発生しないですし、運営の体制・ノウハウも社内に蓄積されていきます。

さらに、電子ギフトとの組み合わせや他社とのコラボ企画も柔軟に組み合わせられるので、私たちもいろいろと試してみたいです。
Shibuya Sakura Stageに限らず、東急不動産の他施設で「回遊率アップの課題があるところ」にはぜひこのノウハウを応用し、さらに面白い企画を実現していければと思います。


まとめ

「スタンプラリー」で回遊を促しつつ、LINEやSNSフォローを絡めて認知度を高めるデジタル施策は、紙台紙スタンプラリーやインフルエンサー施策だけでは把握しにくい「来館数」「リピート率」などの定量データを得やすい点でも大きなメリットがあります。

実際にShibuya Sakura Stageでは、特定フロアへの誘導や回遊促進に効果が確認できただけでなく、コラボ先であるサンリオのキャラクターInstagramフォロワー増加に寄与するなど、従来型のプロモーションだけでは得られなかった成果を得ています。

また、施設担当者の限られたリソースで運用可能なパッケージが揃っており、イベントごとのデザインや仕様変更も柔軟に対応できる点も大きな評価ポイントです。

今後はShibuya Sakura Stageに限らず、施設の「知られざる魅力」を掘り起こす手段として、または多様な商業テナントの売上向上を連携して狙うマーケティング施策として、より多くの施設や地域でこのようなデジタルスタンプラリーが普及していくことが期待されます。

Shibuya Sakura Stageの皆さまが見据える「次の一手」も、さらなるコラボ企画やリピーター向けの新キャンペーンなど、まだまだ広がりがありそうです。

デジタルを活用した施設の活性化施策を模索されている方は、是非TFHD Digitalにご相談ください。